京都の染めもん屋 そめたろ

当社製品をご使用になられるお客様のために、当社では継続的に旗の耐久テストを行って参りました。それは現在も続けている実地テストです。旗をご使用になられるお客様のご要望で一番多いものは「丈夫で長持ち」です。昨今の人手不足等様々な要因で、旗を出しっぱなしにされるお客様も多いようです。
旗は空間を泳ぎ、雨風に晒され、日差しもたっぷりと浴びてしまいます。最近では紫外線がかなり厳しいこともあり、紫外線による色分解で退色するといった話も多く聞かれるようになりました。風を受けてなびく旗のイメージは大変美しいものですが、実際は360度色々な方面から風を受け、旗の生地そのものがかなり打ち合っています。その結果、動きの激しい旗の端から破れていきますが、実は生地によって大きくその破れ方に差があることがわかってきています。
2014年の大掛かりな耐久テスト以降繰り返し行ってきたテスト結果から、旗として使用していただくのに最も丈夫だと自信をもって言える生地の発掘までをご紹介させていただきます。

①アクリル100% ボンネル(エクスランバンテン)

②ポリエステル100% 厚手トリコット

半年間の耐久テストでボンネルの方は激しく消耗していき、生地の半分近くは失われてしまっています。一方で厚手トリコットも損傷をしていますが、四角い形を保ちながら、ミシン目のところから裂けているのが分かります。

①アクリル100% ツイル

②ポリエステル100% 厚手トリコット

8ヶ月間の耐久テストでツイルはかなり痛んできました。厚手トリコットは形を維持しているように見えます。ツイルの旗は厚手トリコットよりよくなびいています。むしろ、なびき過ぎが痛みの原因かもしれません。厚みと重みの違いは以下の通りで、厚手トリコットは厚くて軽いのです。

①ポリエステル100% トロマット

②ポリエステル100% 厚手トリコット

トロマットは上部の端が激しく損傷しましたが、厚手トリコットは僅かの損傷で済んでいるので見た目は四角く見えます。

テスト結果

理由

厚手トリコットは
ニット(編み物)だから強いのです!

他のボンネル、トロマット、ツイルは「織物」でたて糸よこ糸の織りになっていますが、
ニットは織り方が全く違うのです。

ニット繊維(編み)

織り繊維(織り)

織繊維と比較した場合、一本一本の糸が次の目に至るまで、長く自由度が高いニットは、引っ張ると伸びるという傾向があるため、引っ張りの力に対して柔軟に対応する素材であると言えます。この特性により、風などを受けた時の動きが滑らかで強いのです。
一方、織繊維の方にはその柔軟性がありません。さらにニットは織繊維に比べてほつれにくく、一度ほつれても形状を維持する傾向があります。
実証実験の結果、織繊維の生地よりもニット系の生地の方が強いという事が分かります。
当社ではこの実験結果をもとに、風の強いところで旗がすぐに痛んでお困りのお客様に対して適した生地のご提案をさせて頂いております。
ゴルフ場、遮るものの無い屋上、海の近くなどの場所で使う旗には「厚手トリコット」がおすすめです!お困りの場合はぜひご相談くださいませ。

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