色について

色指定がある場合

コーポレートカラーなど、厳密な色指定がある場合には、色のサンプルとして過去の製作物や印刷資料などをお送りいただくか、下記のカラーチップ等をご覧いただき色番号をご指定ください。下記にない場合やチップの経年劣化等がご心配な場合はカラーチップをお送りください。

  • PANTONE 1〜732C、1205〜5875U
  • DIC part1,2 18版、19版 / DIC日本の伝統色 7版、8版 / DIC中国の伝統色 1版、3版 / DICフランスの伝統色 1版、4版、5版
  • 日塗工カラー 2007年D版、2015年H版
  • TOYO 94 CF0001〜CF1050 / TOYOINK 10版 CF8001〜CF8700
  • 西陣 No.1〜No.18
  • 九染連 旗の色 1〜42
  • 全染研カラー 1〜4版

※全染研カラーとは?
全染研カラーとは全国青年印染経営研究会という組合が発行しているカラーチップ帳を指します。
印染(サインやロゴなどを染めること:しるしぞめ)に適した濃度の高い色が多いのが特徴です。
木綿の生地に染色された色見本として色番号がついており、ご指定いただく場合にイメージしやすい色帳になっております。
ご希望の方には、一冊@3,500円(消費税・送料別)でお届け可能です。

DIC日本の伝統色第8版には要注意!
8版より以前のものと8版とでは、同じ色番号でも色味がかなり違います。
当社に8版はございますが、原則として4版のもので色データを管理しています。
もし8版での色指定をご希望の場合は注文時にご指示ください。

色指定がない場合

赤、紺、緑など特に厳密な色の指定がない場合は当社で一般的な色をお選びいたします。

その他色に関して

赤、紺、緑など特に厳密な色の指定がない場合は当社で一般的な色をお選びいたします。

  • パソコンなどのモニターを介して見る場合のデータの色は、基本的にRGB(光の三原色)で作られており、プリント時にCMYK(色料)値に変換される仕組みになっています。よって厳密には色が変わってきます。
  • 染色方法によって苦手な色もあります。例えば、ポリエステルを染める染料全般で鮮やかな青色等、出にくい色もありますのでご相談ください。
  • 金、銀の染料はありませんが、顔料によって金や銀を染めるか、ポリエステルでは、光沢のある生地に鼠色や黄土色を染めることで表現が可能です。
  • 過去10年程度の染料や色データは保存しています。染色工法によっては染料の廃盤等の理由により、再度色のサンプルを必要とする場合があります。
  • 過去にご注文いただいた商品を別の生地で再製作されたい場合は生地によって色の見え方が変わるので、改めて当社で色合わせをします。
  • 当社では白い生地を使用して染めますので、白以外の色を染めることが原則となり、白色は生地の色となります。ただし、場合によっては先染め生地に白い顔料でプリントすることは可能です。
  • ご使用の状況や保管方法、使用した染料または顔料、色の濃度により色の長もち度は違います。出来るだけ長もちさせたい、以前製作したものがすぐに色あせたなど、お困りの場合はご相談ください。

※色校正は有償のサービスです。
当社ではご指定の生地に対し、確実にその色の再現が可能か不安なお客様のために色校正をお出しすることが可能です。
色味の確認のみか、現物を製作しての色校正かによって費用と製作日数が変わりますので、窓口でご相談ください。
ただし、本染めの色校正は、使用する色や製作中の様々な条件によって(温度や湿度等)厳密には色校正と本製作時に色の差が出てしまう可能性もありますので、事前にご相談ください。

生地について

生地の選び方

当社では美しい染色を目指して常時90種類ほどの生地在庫から、お客様のイメージに合った素材のご提案をしております。また、各種生地サンプルをご用意しますので、実際に手にとってご覧いただけます。サンプルは染色前の白生地と実際に染めたものがございます。生地によっては欠品している場合がございますのでご了承ください。

リスク最小限!豊富な在庫生地

染色専用の豊富な在庫生地から、どんな小ロットでも対応出来るようにご用意しております。
当社の在庫生地は全て染色に適した加工が施されています。また、繊維によるムラを防ぐため、すべて単一繊維にしています。

生地の色 在庫生地(100%) 使用染料 染め方

または
生成
木綿/麻/絹 反応染料 本染め 手捺染/スクリーン捺染/型糊引染
アクリル カチオン染料 手捺染/スクリーン捺染/型糊引染
ポリエステル 分散染料 手捺染/スクリーン捺染/型糊引染/昇華転写捺染
ポリエステル 顔料 プリント 手捺染/スクリーン捺染
木綿/麻

生地の支給(持ち込み)に関して

当社では最適な仕上がりを目指すため、染めに適した生地を専門業者から仕入れています。
市販の生地は染めに適していない様々な加工が施されている理由から、原則、生地の支給(持ち込み)はお断りをしております。
生地の支給(持ち込み)を希望される場合は、以下の2点をご理解のうえご相談ください。
①染着テスト・発色テスト等に時間がかかる
②うまく染まらない可能性がある

生地の問題のあれこれ

生地に関して以下の問題点が常時発生しております。
製作時には十分注意をしておりますが、お客様に納期にゆとりを持ってご発注頂きたい大きな要因となっております。

  1. 反物(ロット)の入荷時期の違いによる生地幅や厚みのバラつき
  2. 生地の種類違いによる生地の色味のバラつき(オフ白や青みなど)
  3. 生地の歪み、繊維切れ、破れ、汚れ、ネップ(繊維ふし)などの生地難
  4. 生地の価格変動(主に天然繊維、特に絹)
  5. 廃盤などによる生地の欠品

見本帳

両面昇華転写の染色サンプル帳は、在庫している豊富なポリエステル生地を網羅しています。
ポリエステルには木綿風や絹風、麻風、アクリル風など織り方や糸の形状の違いによって様々な見た目の生地があります。
ご希望の方は1冊3,500円(税抜)でお求めいただけます。

※当社オリジナルの昇華転写染色サンプル帳は社内での手作り製作のため、在庫が無い場合はお待たせする可能性があります。また、生地は廃盤になることもありますので、あらかじめご相談ください。

生地サンプル・見本帳はこちらからお問い合わせください

お問い合わせへ

デザインと入稿について

デザインが決まっておりデータのご用意がある場合

・Adobe illustratorまたはPhotoshopで作成したデータをご準備ください。(ai,pdf,jpg,tif,epsなどの拡張子がついているデータ)
※ExcelやWordに貼り付けられたデータやPowerpointのデータ等は参考資料としてお預かりし、データ製作費は別途必要となります。

・デザインは仕上がりサイズに対して2~5センチの塗り足しデータを作ってください。
「縫いしろ」や「裁ちしろ」を確保するために必要になります。

・細かすぎるデザインは工法によっては表現が難しい場合がございます。(文字や絵柄が潰れる可能性があります)
転写の場合:1mm程度の線の太さ以下は避けてください。
引染の場合:3mm程度の線の太さ以下は避けてください。

・フォントは必ずアウトライン化をお願いいたします。

・jpgなどの画像データでのご入稿も可能です。入稿データを元に染色に適した製版用データや出力データなどの色調補正を行います。

・メールやデータ転送サービスをご利用ください。

デザインは決まっているが画像データ(JPG、TIFFなど)しかない場合

・デジタル染色の場合、データの画質や解像度によってはそのまま使用できる場合もあるのでご相談ください。

・画像データは200~300dpi程度のものをご準備ください。

・本染、顔料プリントの場合は画像データを元に当社でアウトラインデータを作成する必要があります。

・粗すぎる画像は使用できないことがありますが、その際は当社よりご相談申し上げます。

データの準備ができない場合

・データがない場合は、ラフデザインやスケッチ、イメージ等を送って頂ければ、お客様とご相談のうえ当社のデザイン室にてデータを作るサービスもございます。(有償 3000円~)

・簡単なロゴマークや文字の配列等はそれぞれのアイテムに適したバランスでご提案いたします。

その他の注意点

・綿や麻の色の「ぶっつけ/つきつけ」(色と色が接すること)の両面染めは、黒色以外は基本的には白ふち付きになります。
※色やデザインにもよるのでご相談ください。

・グラデーション・写真等のフルカラーの表現については、「インクジェット染色」または「昇華転写捺染」加工のみ対応可能です。

・ボーダー柄、額ぶち柄などのデザインは、生地や染色工法により、まっすぐなラインを表現するのが大変困難な場合がございます。

型代(版代)について
従来の大量生産型の染工場では染色工法によっては型代(版代)を請求される場合もありますが、当社では不要です。その代わり型(版)の保管は原則いたしません。リピートオーダーの際には、再製版を行います。
そのため、データ作成が必要な場合のみデータ加工賃等をお願いすることがございます

数量について

1枚から発注できます!

当社は超小ロット多品種の製造工場です。経済ロット(お手頃なお値段になる数量)としては5枚〜10枚程度以上のご注文で単価が下がります。洗い替え等で将来的に同じものが必要となる場合はお見積り時にご相談ください。

サイズについて

工法ごとに違う製作可能なサイズについて

当社ではどの工法も基本的にW巾(約150cm弱)の生地巾に対応する設備を有していますが、長さ方向には各々の工法で最大加工サイズが違います。 下記は原則的に一巾(一枚もの)で加工できる最大サイズの目安となります。

染色工法 主な商品 最大加工サイズ(H×W) 備考
スクリーン捺染 旗/法被など 140cm×350cm
手捺染 小旗
ワンポイント染め
白地 100cm×150cm
地染 90cm×135cm
型糊引染 寺、神社の幕、暖簾など 140cm×2200cm程度 生地の伸縮による違いがあります※2
昇華転写(両面) 旗、法被など 140cm×300cm
昇華転写(片面) アパレル等の洋服、生地や風呂敷など 140cm×∞cm※1

※ご希望の製作サイズや生地、デザイン等に適した工法をご提案いたしますのでご相談ください。
※1 ∞cmとしておりますが、生地一反の巻きや転写紙の巻き一反までで、一旦切れてしまうことはあります。
※2 ちりめん生地など他の生地に比べて伸びる性質のある生地は、加工最大サイズが小さくなります。

縫製について

旗の縫製

一般的には左側に合皮の白レザー・ハトメ・スピンドル紐が付き、周囲が縫製された仕上がりになります。

レザーの種類 ハトメの種類 周囲の縫製
金の真鍮製
または
シルバーのアルミ製
1cmの三巻縫製
ビニールの金 金の真鍮製
または
シルバーのアルミ製
表面にレザーを見せたくない場合は裏レザーがおすすめです。

旗の大きさによってレザーの箇所が異なります。下記表を参照ください。
レザーやハトメ位置(基本は左側に取付)のご指定や数を増やすことも可能ですのでご相談ください。

基本サイズ(Hたて×Wよこ) 取り付け箇所 継ぎ位置
H35cm×W45cm 2箇所 ※継ぎはなし
H45cm×W60cm
H50cm×W70cm
H70cm×W100cm
H90cm×W135cm
H100cm×W150cm
H120cm×W180cm 3箇所
H140cm×W210cm
H180cm×W270cm 2巾継ぎ(中央巾継ぎ)      
H200cm×W300cm/td>

※ただし使用する生地の幅によっては継がないと足りない場合もあります。

スイブルフック仕立て

一般的には左側に合皮の白レザー・ハトメ・スピンドル紐が付き、周囲が縫製された仕上がりになります。

左側にロープを縫込み、上下にスイブル金具を取り付けた縫製です。掲揚ポール側にも金具を取り付けることで昇降時の取り外しがしやすくなる金具です。

旗の補強について

【補強例 01】右側のミシン目を増やす

【補強例 02】右上下に放射状の補強を入れる(AまたはBの仕様で縫製)

のれんの縫製

のれんには上部に棒を通す部分があり、2パターンの縫製方法があります。

※一般的には直径3cmの棒を通し、ご指定がなければ6cmで縫製することが多いです。通す棒に合わせて縫製しますので棒のサイズが決まっている場合はご指示ください。

【H100×W90cm(2巾)の場合のイメージ図】

1. 上部袋の場合

2. 上部共チチの場合

・耳遣いは生地の端に三巻製などを施さず、生地の端の丈夫なところをそのまま活かして使用することです。

・一巾はのれんの巾(垂れ)のことです。2つに分かれていたら二巾(垂れ)となります。

・上部共チチの「共」は同じ生地・色のことを示しています。
 共チチの場合、おおよそ両端は一ヶ所か二ヶ所、スリットの上に一ヶ所です。

・間の数は一巾のサイズにより異なります。
 一巾35cm~40cm程度のとき→間に一ヶ所
 一巾40cm~60cm程度のとき→間に二ヶ所
 一巾60cm~90cm程度のとき→間に三ヶ所~四ヶ所

・スリットの長さがお任せの場合は、のれんの高さの裾から3/4は開いた状態で作ります。ご希望に応じて変更が可能です。

「かがり縫い(千鳥縫い)」もございます。

のれんの一巾のサイズによって耳遣いで仕上げる場合があります。その際は縫合部分を「かがり(千鳥縫い)」することもございます。

裾に張りや重みを持たせたいときにおすすめ。

ウェイトテープを裾に縫いこんで縫製することも可能です。
のれんに使用する生地の厚みによって、裾に入れる本数を調整しています。薄手は1本、厚手は2~3本です。ご希望の方はご指示ください。

神社幕の縫製

幕の上部に共チチを付けるのが一般的です。のれんと違い、棒ではなく幕紐を通して使用されます。
基本的に紐を通す仕様の為、チチのサイズはお任せいただいております。

チチの取付はすべてミシン仕立てとなります。

幕紐、幕房もご用意可能です。

生地の問題のあれこれ

生地に関して以下の問題点が常時発生しております。
製作時には十分注意をしておりますが、お客様に納期にゆとりを持ってご発注頂きたい大きな要因となっております。

1. 生地の特性上、伸縮や縫い縮み等が原因でご指定の寸法よりも若干異なることがあります。1~3%前後の誤差を許容範囲としております

2. 1cm未満での寸法の指定には対応しておりません。

3. ご使用後の伸縮に対しての対応はしておりません。

4. 風呂敷や暖簾などの生地の耳(端の厚みのあるところ)を使用する場合は、反ごとの触れ幅がありますので予めご確認ください。

納期について

基本的な製作納期について

ご発注、ご入稿時から納期を数える場合は下記が目安となります。

製作日数の目安(原則として、旗・幕・暖簾1枚の製作の場合です)

染色工法 対応生地 完全データ入稿・ご発注から仕上げまで 二次加工が必要な場合
本染め
・スクリーン捺染
・手捺染
・型糊引染
ポリエステル
アクリル/木綿
14営業日程度 プラス3営業日
昇華転写捺染 ポリエステルのみ 7営業日程度 プラス3営業日

※法被やネクタイなど縫製に時間を要する場合はさらに日数が必要です。
※校正が必要な場合は校了後の納期です。校正には5~12日営業日が必要です。
※大型連休や当社の繁忙期にあたる2~3月、9月はご相談ください。
※お急ぎの場合はご相談ください。

その他のご相談について

染めたものの耐久性や二次加工等、その他、慶弔等の熨斗、箱入れ等のご相談も承ります。
何なりとご相談くださいませ。