染色工法の紹介 |「本染め」と「顔料プリント」について
西田惣のこと
こんにちは西田惣染工場です。
毎月2回製作事例を紹介しておりますが、
弊社のことも少しず発信していこうと思います。
今回は西田惣の染色工法についてご紹介します。
「染色工法について」のページと少し内容がかぶるところが
あるかもしれませんがご容赦ください。
弊社の主な工法は大きくわけて3つあります。
その中の「本染め」と「顔料プリント」について
今回はご紹介します。
― 本染め ―
いわゆる一般的な「染め」のことで、
染めてから蒸して、洗いまでを行う必要がある染色全般のことを指します。
水を介して繊維一本一本の中まで染料が入り込み、蒸して発色・固着させる染め方です。
裏まできれいに染まります。染料と水を使い染めていきます。
― 顔料プリント ―
顔料と専用の樹脂を介して生地に付着させ、
熱処理で固着させる染め方です。生地の表面だけ染まります。
型を用いて面積の小さい簡単なプリントに使われます。
顔料を使い染めていきます。水は使いません。
2つの工法の違いは染料を使うか、顔料を使うかです。
染めるときの技法は「引き染め」「手捺染」「オートスクリーン」の3つがあり、
商品と生地に合わせて使い分けています。
主にのれん、奉納幕、日除け幕、旗、のぼりなどを染めています
「引き染め」は染料をつけた刷毛を引くようにして一気に均等に染める伝統的な技法です。
弊社では奉納幕は最大22mの長さまで製作することが可能です。
(生地の種類にもよります。)
「手捺染」は一色ごとに型を作り、スキージ(ヘラ)を使い均等に染色していきます。
「オートスクリーン」は引き染め・手捺染とは違い機械を使います。
機械のベルトの上に生地をセットして版を重ね合わせて染め上げます。
次回は「デジタル染色」についてご紹介いたします!
[ 2025年05月01日 ]